オランダにおける花卉生産は、1963年ころヨーロッパにおける経済成長とともに成長をして来ました。バラの生産も同様に この当時は、土耕による生産が主力なので台木繁殖技術に主力がおかれていました。1972年生産者が結集してアールスメール花市場を設立しました。ヨーロッパの経済成長と共に花の需要が生産に追いつかずイスラエルからの輸入が始まりました。1985年にはアフリカからの輸入もスタートしています。当初は、ヨーロッパの需要を満たす目的であったものが自国の生産者を脅かすまでになりました。1995年アフリカ産のバラに立ち向かう為生産者、行政、大学と三位一体となって研究開発を行なってきました。この年南米エクアドルから極大輪のバラが輸入されるようになりました。2000年一部の生産者は、アフリカにて生産を開始しました。1週間に1ヘクタールという驚異的な増設を開始しました。オランダ国内の生産者は、会社の大型化、補光の導入(6〜7000ルクス)、選別ロボットの導入、ムービングベンチの導入等々合理化を図りました。

 オランダの生産者も現在決して楽ではありません。現状を把握して5年、10年後どうするかを踏まえ、今計画を持って頂きたい。

 日本のバラの強い点

  消費者ニーズが高い

  品質が高い

  スプレー率が高い(30%

  平均単価良好

  市場を通した効率的販売ルート

 日本のバラの弱い点

  規模が小さい

  温室が点在

  投資金額が少ない

  小規模生産なのでスーパー、商社、ニーズに合わない

  発展を導くような日本のバラ産業の将来ビジョンがない

  保守的である