アメリカ、ヨーロッパにおけるバラ生産の現状は、南北問題に他ならない。
アメリカのバラ生産の崩壊は、1982年からはじまったエクアドル産のバラの輸入
エクアドルの気象は、1年をとうして13.7℃(年平均)
当初は、需要に国内産のバラが追いつかず輸入が始まった。
エクアドル産のバラがアメリカで受け入れられた理由は
生産コストが安く販売コストが値打ち
輸入品と国内産の差別化が出来なかった
オランダの輸入バラにおいて
ケニヤからの輸入の増大(1991年より)
ケニヤの高地の気象条件は、年間をとうして19.1℃(年平均)
オランダの生産者がとった対策は、
高品質化
育種による差別化
輸出国(ケニヤ)にて生産
輸出に於いてのノウハウの習得
アジアにおいての状況
アジアにおいても2000mの高地は、カンボジア、タイ、インドネシア、ジャカルタ
などに存在します。でも現状花生産をてがている国はありません。中国の雲南省昆明に置いては、盛んに花生産が行なわれています。
アジアにおいてもアメリカ、ヨーロッパのにおける状況は、ほぼ同じと思われます。
しかし、経済状況、慣習は、微妙に異なっています。
アジアでの国際化において中国が特に注目されます。中国の花産業において以下の状況です。
1989年より花産業がスタートして雲南省、山東省が花生産の中心となり発展してきました。この時期は、花なら何でも良かった時期です。
1993年花産業の第一段階バラ、カーネーション、フリージア等々の花がもてはやされました。この時期は、品質のこだわりはなくバラにおいては葉っぱは、ウドンコで真っ白でした。
1998年になると花産業の第二段階に入りコチョーランに代表される欄がもてはやされてきました。この時期に於いては、バラの品質は、格段に上がりウドンコは見当たりません。でも欄においてはいま一つの状態にあります。
2002年花産業も第三段階に入り品質を基準に消費者判断するようになって来ました。
中国のバラの価格は、市場価格で通常15円程度です。でも富裕層相手のの花屋さんに置いては日本ブランドの花なら200円でも輸入したいと話します。200円で仕入れた花1本400円で売りたいとのことです。それくらい中国に於いては富裕層がある?日本国内において価格低迷の中、日本ブランドの輸出も視野に入れて国際化に立ち向かって頂きたいと思いますとの事でした。
最後にこの様な提案を頂きました。
国際競争の時代の中用途に応じた消費者の選択
一 普及品
低価格と見かけの品質(輸入)
その場限りの需要(宴会、パーティ等)
一 こだわり品(国産)
品質保証、日持ち保証(プレゼント用)
一 自家消費(輸入品、国産)
用途に応じて選択
それぞれ用途に応じた住み分けを行なっていく。生産者もそれに応じて消費者に行動を起こす必要がこれから特に必要ではないか。
最後に先生の提案は、アジアの感性による品種の育成が不可欠との事でした。